以前、外国人留学生の入国や日本語学習をサポートしていたときがある。アジアからの学生が多かったので、先進国の日本に憧れてやってきたという印象を感じていた。
数か月、数年いるうちに、いいことばかりじゃなくて、その裏返しで悪いことも程々あることを知っていく。凡人がお金を稼ぐためには、それに見合う分の我慢や犠牲も必要で、自国では裕福になれなかった学生が、「日本なら自分でも稼げるかも」と希望を抱きやってくる。自分が東京に来たときもほぼ同じ。
いま日本のジェンダーギャップ指数は146か国中126位。アジアのレベルが上がり、日本のレベルが下ががり、日本に憧れる学生のレベルも必然的に下がる。レベルが低くても人間的に魅力的な学生はたくさんいる。折角日本まで来たんだから自分の要望は主張する。でも思いやりもある。自分達はこうしたいけどあなたはそれでもいい?と、相手の主張も気にかける。多数決で決まってしまう日本の民主主義より、よっぽど民主主義的だ。
入管法改正案が衆院で可決された、問題だらけのようだけど、一番の問題は、書類を見て人を見ないことかな。本当に困って難民申請しているのか騙しているのか、人を見れば大体はわかるはず。そんな時間がないなら、ルールではなくシステムを変えたらいいのにと思う。
どんな性別でも、“なに人”でもいいので、思いやりのある人がたくさん集まる国になれたらいいね。